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ここで佇むことにする(制作を終えて)

  • 執筆者の写真: 関根 優実
    関根 優実
  • 2022年4月22日
  • 読了時間: 3分

更新日:2023年6月22日



出だしを迷って埒が明かないので今の状況を説明しようと思う。

現在朝の4:30。昨夜温泉に入ったので早くに寝てしまい、こんな時間に起きている。外はまだ暗い。濃いめのコーヒーを淹れてブログを書き始めた。

今回は最新作の 詩集『ここで佇むことにする』について書きたい。2月から作り始めた詩集がついに完成するのだ。6日前にデータ入稿が終わり、今印刷&製本をしてもらっている。多分来週の火曜日届く。というなんともスリリングな時期。届くまでの間はもう何もできないので、ここらで制作を振り返ってみようと思いPagesを開いてみた。


今回の詩集制作は、生きてることを実感する日々だった。この上なく濃厚な三ヶ月。まるで海外旅行のようで。つまり、心底楽しかった。

東京と愛知を二往復して制作した。家族と住む愛知でできる作業と、彼と過ごす東京でできる作業を考えながらキャリーケースに荷物をつめる。どこに行っても詩集のことばかり考えていたしOFFは一日たりともなかった。



今まで書き溜めた詩や言葉を抜粋するところからはじめ、それらを一つ一つどんな形で発表するか考えた。面白いと思うもののみを使うため、妥協もできない。悩むと最後、何時間も時間が過ぎた。


言葉は全部で86個。(これでもかなり減らした方)どうしても海に行って撮影したい詩が一つあり、伊良湖岬まで車を走らせたり、求める瞬間のために寒い中一人で公園のベンチでその時を待ったり、とにかく健気に制作した。



ある日、彼が8:00過ぎに仕事に行き私はいつものようにコーヒーを淹れてすぐに制作を始めた。今日は19:00に彼が帰るからスーパーに18:00には行こう、いやレジに並びたくないから15:00になったら行こう。なんて考えていた。3時間くらい経ってお腹が空いてきたと思い、サンドイッチを作っていたら恐ろしい数字が目に飛び込んできた。もうレジが混み始める16:00前ではないか。スマホもパソコンも開いて確認したけど、それは間違いなく16:00だった。8時間のタイムスリップだった。



3月の終わり、「4月完成予定」とあちこちで宣伝してしまった私は正直焦っていた。タイトルも決まらずデータも全くできていない。けれど人間最後はどうにかなるものだ。

朝にしか期待できない私のアイデア器官が、その日は夜寝る前にいい仕事をしてくれた。タイトルが決まると不思議と自信が湧いてくる。あれはなんなのだろう。

4月に入り、「どうしていつもこうなるの!」と叫びながら始めたデータ制作も本気を出したらあっという間に終わってしまった。


とにかくいろんなことが起きた詩集制作だった。全部記録しておきたいけど、そんなことはできないのでこの辺で終わろうと思う。

インスピレーションが湧き明日の糧になる、それでいて私このままでいいんだ、ゆったりいこうと思えるそんな一冊。

予算の都合で100部しか作れなかった。紙にこだわって単価も高くなって、作品の値になったが、許してほしい。A5サイズ全84ページ、写真やイラストとともに綴られた86の言葉たち、全力で作った。私の初の詩集『ここに佇むことにする』は、今月29日から発売。一冊税込¥2,500 シンプルな表紙も気に入っている。是非お買い求めください。直接でもネットからでも購入可能で、ネット販売はこちらのサイトのストアページから。




最後に、

海での撮影を手伝ってくれたお姉ちゃん、親身になってたくさん教えてくれた製版会社の皆さん、就活で忙しい中時間を作って英語の詩をチェックしてくれたかの、制作風景を撮ってくれたゆめ、私が迷ったり無気力になった時話を聞いてくれたしのちゃん、いつも完成を楽しみに、応援してくれた彼、本当にありがとう。

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