髪はひとつ結びのまま
- 関根 優実
- 2020年4月1日
- 読了時間: 3分
更新日:2023年6月23日
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早く三月になって欲しかった月頭の気持ちを思い出す。彼に会いに行く予定があったからだ。コロナのおかげで大嫌いなマスクを着用して東京に向かった。
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常滑市の陶芸教室にて人生初の轆轤回しをした。まさか私が朝ドラに感化されて常滑まで足を延ばすとは。作った微妙なサイズの湯呑みと一輪挿しは、まだ届いていないが経験ごと私の財産になった。
私の「轆轤回したい」に付き合ってくれた二人の友人に感謝している。
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唐突に彼が帰ってきた日もあった。なんとなく今帰っとかなきゃいけないと思ったと言っていた。直感は信じて生きるのがいいな。自分だけのじゃなく、大事な人のものも同時に。
今思えば月に二度会えるのはすごいことだ。
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今一番心を占めてる事柄はなに?幼少期から所属しているおやこ劇場のサークル会でこの話になったとき、私はすぐに製作中の作品のことを思ったがその話はもう済んでいたので2位でいい?とルール変更。2位で心を占めているのは姉の一人暮らしだ。いや、限りなく1位との差が近い。私にとって姉は大きな存在なのだ。一人暮らしを思うとふつふつと色々な思いが浮かんでくるが対想してみると、今までは五人暮らしだったのが四人暮らしになるのだ。こちらの生活も相当変化するだろうと感じる。隣の部屋だったのが隣の市になっただけと考えればそうおおごとでも、ない。
この月末ブログも今回で3回目となるが、今までで一番困難かつ質素な内容になってしまいそうだ。何故なら今月は制作に全てを捧げていたと言っても過言ではないほど作ることにのめり込んでいるからだ。私のインスタグラムをチェックしてくれている人はわかると思うが非常に投稿頻度が落ちて、閲覧時間もすこぶる短い。髪をほどいてオイルセットし、おしゃれな写真を撮って投稿している余裕はないのだ。
のめり込めばのめり込むほど客観視できなくなるが今回の作品は身体表現の梨那との共作だ。その為一人の時より方向性を見失うことが少ない。
ただやはり長い時をかけて一つの作品を作るのは普通の生活とは全く違く神経を擦り減らす行動で苦悩も計量カップ並々なので、不安定になることもある。
作るとき大事にしていることは自分自身に飽きないことで、それは自惚れでも自分を棚にあげるのでもなく素直で、純粋なモチベーションなんだと感じている。
作品の宣伝が嫌いだ。大嫌いだ。上手にできないから。レポートを一つの四角形だとすると、自分の作品を説明することはまるで円球をミリ単位で動かして、なおかつパワポも巧みに扱うスーパープレゼンテーションなのだ。文章にできないから空間を制作しているんだと泣きたくなる。
泣き言はここまでにしよう。
そもそも開催されなければ話にならない。延期になる可能性も考えながら進めるのは思ったよりストレスかもしれない。が五月まで髪はひとつ結びのまま制作したいと思う。
Thank you for reading!
2020 3 31
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